2012/12/26号 

 
いつもSEYNA便りをお読みいただきありがとうございます。今年最後の更新は冬のウイグルにかかせないものを題材にしました。これからも様々な視点でウイグルに関する日記を書いていきたいと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。 

 

ドライトマト

 
 
 
トマトはウイグルの食文化と切り離すことのできない大切な食材のひとつです。
写真は、まさにこの時期、ウイグルの家庭で重宝しているであろう食材・ドライトマトです。
 
日本ではスーパーに行けば年中いろいろな野菜を買うことができますが、本来野菜にも季節があり、トマトは夏野菜の代表格です。ウイグルの人々は冬に備えて夏にqeqi pemidur や qurut much等と呼ばれるドライトマトを作り、うまく活用しています。
 
 
 
 
夏の暑い時期が来ると、バザールでは大量に安価でトマトが出回ります。その時期が来るとウイグルの各家庭でドライトマト作りが始まります。
大量買いしたトマトを二つに切って塩を振り、水分を浮き出させ、強い日差しで何日かかけて乾していきます。日本でいうところの梅干し作りに似ていますね。ドライトマトにすることで旨みが凝縮され、ウイグル料理のおいしさを更に引き立ててくれるのだそうです。 使用するときは干ししいたけを戻すのと同じ要領でドライトマトを水で柔らかく戻して刻むそうです。
どんな料理に使うか尋ねたところラグメンなどのトマトを使った料理全般に使用するほか、ラズジャムなどにも活用すると教えてくれました。
また「他にどんな野菜をドライにするの?」と質問したところ、赤ピーマンや唐辛子も同様にして使うのとのことでした。
 
こうして大量に作ったはずのドライトマトもウイグルの食卓ではあっという間になくなってしまい、
足りなくて市販のドライトマトを買い足すこともよくあるそうです。
また、現代化の中で、ウルムチなどの大都会ではホール缶などもスーパーに行けば簡単に手に入るようになり、手作りする光景も以前ほどではなくなってきているそうです。
 
しかしながら手作りのおいしさは何にも勝ると私は思います。
以前私は手作りのドライトマトをウイグル人の方からおすそ分けしていただき、ラグメンを作ったことがあります。
生トマトにはない、また天日干しならではの風味豊かなラグメンができておいしかったです。
さらに先日ウイグル語の先生からドライトマトを使ったラズジャムをわけていただきました。
ひと舐めしてみると・・・おいしい!!トマトの甘味が濃縮され、マイルドな味わいでした。
我が家の食卓にウイグル料理がますます登場しそうです(笑)
 
 
 
  ▲ドライトマトを使ったラグメン                ▲ドライトマトを使ったラズジャム
 
 
湿気の多い日本では天日干しではなかなかうまくいかないと思いますが、仕上げにオーブンを取り入れればドライトマトを作ることも可能です。来年の夏はぜひドライトマト作りに挑戦して、こちらでレポートしたいと思います!
 
 
 

 

 

 
 
 
 
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